(出典: 宮崎県庁建築部宮崎県庁本館」鉱脈社 2008年 111頁)
東国原前知事の時代には、観光地としても多くの人を集めていた宮崎県庁。当時はなんと100万人以上の人が県庁観光へ訪れたとか!
ネオゴシックの建築様式が醸し出す雰囲気はどことなく外国チックで素敵ですよね。そんな宮崎県庁についてまとめてみました。
実は違うところに建っていた可能性も
明治政府の決定で、宮崎県庁最初の建設地は宮崎郡北方村に予定されていたそう(現在の宮崎市下北方あたり)です。
しかしながら県側からそこは不便だとして、次の候補は大淀川の河畔・松山に決定。再度議論されましたが、ここも川近くで水難の懸念があった為、現在地へと変更になったそうです。
ちなみに宮崎県庁第一号はこちら!
(出典:「宮崎県庁本館」鉱脈社 2008年 57頁)
当たり前ですが今とは全く違う姿。こちらはこちらで見てみたかったです!現在、県庁周辺は市街地として発展していますが当時はこのあたり、辺境の地であったそうです。
全国で4番目に歴史ある建物なのです
現在も県庁として使われている建物の中で、宮崎県庁は4番目に古い建物となるそうです。完成したのは1932年。
ちなみに一番古いのは1926年に完成した大阪府庁舎なのだそう。
茨城県庁は兄弟!?
(茨城県庁舎 Photo by Nobukk)
宮崎県庁を設計したのは置塩章(おしおあきら)氏。現在は茨城県三の丸庁舎として使用されている旧茨城県庁は、宮崎県庁が出来る2年前に完成しました。
99歳のフェニックスの木が見守っていた県庁
県庁の正門前には、戦前から77年間その地にたっていたフェニックスの木がありました。樹齢99歳。(写真真ん中の木)
残念ながら枯れてしまい2009年には伐採されましたが、当時数々のメディアで取りあげられ、県民に惜しまれつつその姿を消しました。
今月は世界糖尿デーにちなんで16日まで日没〜午後10時までブルーにライトアップされる県庁。
ご存知の方も多いと思いますが、その時々の啓発活動に応じカラーも変わります。夜のお散歩がてら、見に行きたいですね♪