佐々木俊尚氏「Facebookは人間関係のインフラ」ローカルメディアの可能性3

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最近は、「生存戦略としてのインターネット」ということをよく考えます。去年出した「自分でつくるセーフティネット」というタイトルの本の中で、Facebookは人間関係のインフラだ、ということを書きました。

これには、「人間関係を気軽に維持する支援」「自分の信頼を保証してくれるもの」という2つがあります。

「人間関係を気軽に維持する支援」

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言っている意味が難しいかもしれせんが、例えば前者。Facebookのない頃は、同窓会でしか会わない高校の同級生、会社を辞めてしまって別の会社に転職した元同僚、といったたまにしか会わない人とは年賀状のやり取りぐらいしかしませんでした。

滅多に会わない、そうするとだんだんと疎遠になってきて、引っ越して住所が分からなくなった時点で、ぷちっと関係がきれてしまう。たまに電話をしてみればいいけれど親でもない、用もないのにいきなり電話するのも•••ということであまり電話をしない、そうすると人間関係が希薄になっていきます。
 
一方Facebookは一旦つながってしまうとメッセージを送らなくても自分の行動が勝手に向こうのタイムラインに表示され、向こうの行動も自分のFacebookに投稿されますので、人間関係を維持するのがとても簡単です。
 

「Facebook上で見つけたよ」

リワイヤリングという言い方をしますが、高校の同級生から何十年ぶりかに突然「Facebook上で見つけたよ」とメッセージがきたことで繋がりができ、同窓会に出るようになったら昔の懐かしい人にたくさん会った。

そしてFacebook上でグループをつくってたまに飲み会をするようになった、そういう話を良く聞きます。人間関係を気軽に維持できるようになったことは、人々にとって人間関係をどう構築するか、ということにも影響を与えていると思います。
 

「自分の信頼を保証してくれるもの」

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次に後者の「自分の信頼を保証してくれるもの」ですが、かつて日本人にとって人間を保証するものは大体が「会社の名刺」でした。

大企業がいい、地方だったら役所が最強、ということもあったと思いますが、どこの会社の名刺を持っているかということを見ていました。

しかし今はどちらかというと名刺はあまり信用できません。

なぜかというと、非正規雇用も増え、その会社の名刺を持っているからといってその会社の正社員とは限らないこともあるからです。そもそも人間の重要な本質というのは名刺ではないと思う人もだんだん増えてきています。

 

Facebookって面白いな、と思う点

Facebookって面白いな、と思うのは、毎日ああやった、こうやった今日はこんなこと考えたこんなニュースを見た、という風に過去の自分がどんどん蓄積されていく点です。

日本では2010年からFacebookが流行りはじめてもう5年がたちますが、例えばその5年間、2日に1度投稿しているとしたら700本から800本ぐらいの投稿があるわけです。

1週間や10日ぐらいなら嘘をついてできるかもしれませんが、全部に嘘をつくのは相当難しいことです。
 
その人の過去が全部Facebook上に表示され、ある程度その人の「人間性」が表示される。

真っ当な人かどうかを保証するツールになってきている

友人関係もとても大切です。例えば誰かのFacebookを見に行って「この人は信用できるだろう」と思って友人を見たら全員、情報商材みたいな人だったら信用できないですよね、やっぱり。騙されているのではないか、みたいな。
 
友人は自分がフォローするだけではなく相手から承認してもらわなければいけないので、真っ当な人と友人になっているということはその人も真っ当でなければいけないというごく当たり前のルールがここに働くわけです。

そうやって人間関係がどんどん蓄積されていき、自分の発言も蓄積されていくことによって、ある程度この人が真っ当な人かどうかを保証するツールになってきている、ということがあると思います。

投稿者 宮崎てげてげ通信ライター

宮崎てげてげ通信の活動を通じて、人と人、内と外がつながる、人と企業が繋がる。そしてたくさんの笑顔が生まれることが私の夢です。 将来的には、宮崎県を愛する人が集まり、交流でき、そこから発信、創発が起きるような「てげてげ通信カフェ」ができれば嬉しいなと思っています。 2014年の人気記事をまとめ読み