日本で食料自給率が高いのはどこでしょう? 正しい答えは「北海道と宮崎県」。なぜ1位が2つ!?ということで食料自給率を調べてみました。
世界と日本の食料自給率
カナダ、オーストラリアは自給率200%を超え、フランスやアメリカも100%を超える水準となっている中、日本の食料自給率は39%。
先進国の中でも最低水準の数値となっています。
なぜ低い?日本の自給率
昭和40年では73%あった日本の自給率。平成に入ると50%を切り、1997年からは39%〜41%で推移。
食生活の変化にともない、米の消費量が減り、畜産物や油などの消費量が増えていることが食料自給率の低下につながっているのだそう。
特に消費量が増加した畜産物においては、「国産」であっても輸入した飼料を使って生産された分は、国産には算入されないことから自給率は低い数値となっています。
都道府県別食料自給率 全国1位は北海道と宮崎
都道府県別の食料自給率は「カロリーベース」と「生産額ベース」の2つの観点からデータがまとめられており、カロリーベースでは1位が北海道、生産額ベースでは1位が宮崎県。
日本の食料自給率としてよく耳にするのはカロリーベースの数値。「39%」という数値はカロリーベースで、生産額ベースでの自給率は「65%」となっています。
それぞれの上位5位 (平成24年概算値)を見てみました。
カロリーベース食料自給率
ずば抜けてトップ・自給率200%の北海道。
2位の秋田県に大きな差をつけてトップにたつのは北海道。2位以下は秋田県、山形県、青森県、岩手県。
生産額ベース食料自給率
1位は宮崎県で自給率248%。
2位はお隣の鹿児島県で231%。青森県、北海道、岩手県と続いていました。
参照元:農林水産省 平成24年度 都道府県別食料自給率推移
カロリー別、生産額で順位が異なる食料自給率。
海外との数値で比較すると、生産額ベースの自給率はカロリーベース程の開きはないようです。