生産者のチャレンジを支援したいー藤本由佳とエー・ピーカンパニーの挑戦


市役所職員の説明

小林農家のごちそうバルに行ったら、昨年知り合いになった小林市役所の職員に久しぶりに再開しました。
写真の左側に写っている女性がその人、小林市役所商工観光課の藤本由佳さん。

彼女は生粋の小林人ではなく、奈良県天理市の出身で、京都の大学を卒業後、東京の会社に就職。

そんな彼女が、なぜ小林市役所で働いているかいうと、2014年4月、宮崎食材をメインに使った居酒屋「塚田農場」など様々な飲食店を全国展開するエー・ピーカンパニーと小林市との間で社員派遣の協定が結ばれ、第一号として派遣されたのが、入社3年目の藤本さんだったというわけ。

商工観光課で農産物のPRや販路拡大を担当する藤本さんは、生産者の元を訪ねて小林の産品を拾い歩く中で、もっとたくさんの人に小林のことを紹介したい、生産者のことを伝えたいという思いを抱くようになったと言います。

藤本由佳さん

そんな中、藤本さんの派遣元であるエー・ピーカンパニーは、食材探しの中で出会った全国各地の生産者が作る様々な六次加工品を紹介するプラットフォームを提供することになり、『agrii(アグリー)』というサービスを立ち上げることになりました。

『agrii(アグリー)』は、毎月3,800円(税込・送料別)で定期購読すると、毎月1回、全国各地から、「その地域のおいしい商品」、「その地域の魅力的な街の情報」が「agrii box」という箱に詰められて送られてくるというもの。

2015年9月からスタートした「agrii box」で、記念すべき第一号(2015年11月号)として選ばれたのが、藤本さんが働く小林市を中心とした「西諸県/宮崎県(小林市・えびの市・高原町)」だったのでした。
その背景にはもちろん、藤本さんの働きがあったことは言うまでもありません。

 

「agrii box」を疑似体験

agriiの箱

「agrii box」「西諸県/宮崎県(小林市・えびの市・高原町)」分は既に配送を終了してしまったのですが、サンプルをいただいたので、どんな感じだったのか追体験してみましょう。

「agrii box」は、このようにagriiのロゴの入った箱で届きます。

箱を開けると小冊子agrii

箱を開けると、一番上に「agrii note」という小冊子が。

その下には

その下には、特産品がいろいろ詰まっています。
このままではわからないので、取り出してみましょう。

ビーフジャーキーと乾燥ごぼう

西ノ原牧場(小林市)の「宮崎和牛ビーフジャーキー」2袋に
のじり農産加工センター(小林市)の「乾燥ごぼう」。

ビンもの

左から、
クッチーナ・リナルド(綾町)の「レンズ豆と綾豚のトマト煮込み」、
塚田農場の「壺味噌」、
花あそび(高原町)「美味ピクルス」、
田中椎茸(高原町)の「原木乾燥椎茸(薪室仕上げ)小粒どんこ」。

乾燥椎茸は、蓋付きのガラスのジャーに入れられているところがなんとも親切。
戻す時には、このジャーに入れて水を注ぎ、冷蔵庫で一晩以上じっくりと戻すと最高です。

やみつき梨だれと霧島連山大自然の水

今釜屋(小林市)の「やみつき梨だれ みそ」、
理健ミネラル研究所の「スーパーシリカ天然水 霧島連山大自然の水」

この「やみつき梨だれ」は、炒め物にも使えて便利。密かな人気商品。

こうやって見てくると、3,800円というお値段は、結構お得かも。

 

「agrii note」の充実ぶりが驚異的!

agrii note

特産品もなかなか凄いけど、「agrii box」の白眉は、この「agrii note」と呼ばれる小冊子かも知れません。
全38ページ、写真満載のフルカラーで、きっちりアートディレクションが入ったプロの仕事です。

にしもろの日常

「にしもろの日常」というページ。
「宴会のシメは、決まって塩むすび。」とか、「鶏肉は刺し身で食べる。」とか、ちょっとしたトリビア。

13_note4

「agrii box」に入っていた「やみつき梨だれ みそ」についてのストーリー。
小林市内で梨を栽培する永迫梨園の永迫さんと、今釜屋の今釜大作さんのコラボで、この美味しいたれができあがっていることがよくわかります。

14_note5

「今月のagrii table」では、箱の中身を使ったレシピも紹介。

ごぼうご飯レシピ

「乾燥ごぼう」を使った「ごぼうご飯」のレシピを見たら、炊き込みご飯が食べたくなったので、早速作ってみました。

ごぼうご飯

愛用の土鍋で、レシピどおりに米2合、乾燥ごぼう1/2袋(10g)を使って炊きあげたのがこのとおり。
簡単に、かつ、とても美味しくできあがりました。翌日の弁当にも詰めて持って行きましたよ。

疑似体験、いかがでしたか?
紹介されているものの一部は、『agrii』のサイトでも購入することができます。
詳しくは、こちらをご覧ください。

 

『agrii』のこれから

「agrii box」は、11月号の西諸県から、津軽(12月号)、伊勢志摩(1月号)と続いており、今後も毎月1回のペースで、全国各地の加工品が届けられる予定です。

任期2年の藤本さんが小林にいる間に、宮崎の他の地域も加わることができるといいなと思います。藤本さん、期待してます。

さらに『agrii』では今後、生産者とともにプライベートブランドを開発してサイト内で販売したり、生産者自身が生産・加工した商品を直接販売することができる場(プラットフォーム)を提供する予定とのこと。
こちらも期待したいものです。

Follow me!


よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

目次