身体の中から健康をー第3回インナービューティーランチに潜入


ランチ会パンフレット

孤独のグルマンDiceです。
時折、宮崎の美味しいものの情報を皆さんにお届けしている訳ですが、美食ばっかりしていると身体悪くするので、意外と健康にも気を配っております。

そんな私の元に、何やら身体の中からの健康をテーマに据えた美味しいランチの会が行われているという情報が入ったので、潜入取材を試みて参りました。

場所は、(株)コンフォートダイナー・グループの旗艦店、「みやざき晴夜」

会の名称は、「第3回インナービューティーランチ会」と言います。
ストレートなネーミングですが、既に3回目なのですね。
キャッチアップできてなくて申し訳ない。

 

栗山ノーサン × コンフォートダイナー

竹井倫世さん

このランチ会を主催しているのは、(株)コンフォートダイナーの副社長・竹井倫世さん

ご自身が胃癌を患い、幸いにして早期発見・手術により復帰できた経験から、飲食業を生業とする中で、食べ物を通して健康で元気になれる情報を提供し、経営にも活かしていこうとして企画されています。

「インナービューティーランチ会」は、今年の1月から奇数月の第2日曜に開催されていて、第1回目は都城市山之口の「大杉しいたけ園」のしいたけ、第2回目は延岡市の「大和海商」のブリがテーマだったとのことでしたが、3回目の今回は、都城の「栗山ノーサン」豚足がテーマ。

豚足には、細胞と細胞を繋ぐ役割を持ち、肌の活性化や老化防止に役立つコラーゲンがたっぷり含まれているだけではなく、ヒアルロン酸やビタミンB1といった成分も多く含まれているのです。

栗山ノーサンの池田吉啓さん

ということで、「栗山ノーサン」「豚足王子」こと池田吉啓さんと、「みやざき晴夜」の料理長、フードビジネス・コーディネーターの資格を持つスタッフ陣が、豚足をアレンジした様々な料理を開発して、我々を待ち受けていたのでした。

 

県産豚酢もつビタミン

県産酢もつビタミン

まずは一品目、「県産豚酢もつビタミン」。
酢もつと、玉ねぎ、キュウリのサラダ仕立てです。
ごま油の香りが効かせてあって、さっぱりと食べやすく、胃を活性化させるスターターとして良い一品でした。

 

豚足コラーゲンと山芋アミラーゼの吸収グラタン

豚足コラーゲンと山芋アミラーゼの吸収グラタン

続いて2品目は、「豚足コラーゲンと山芋アミラーゼの吸収グラタン」。
なんと、グラタンの器代わりになっているのは、半分に切ったピーマンと、薄揚げを開いたもの。
刻んだ豚足を煮込んで、豆乳、山芋も混ぜて、食べられる器に入れ焼き上げてあります。
香ばしく揚げた山芋の皮と輪切りのピーマンも飾られています。

コラーゲンと一緒に摂ると効果的な栄養素として、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、ビタミンB2,B6があるそうですが、ピーマンにはビタミンC、山芋にはビタミンEが含まれているのですね。

 

豚足王子、豚足を語る

池田吉啓さん

料理が運ばれる合間に、池田吉啓さんのお話がありました。

大学時代は焼酎の研究をやっていて、宮崎県内の食品系の会社に就職し、ハム、ソーセージなどを作ったりしていたそうですが、宮崎の農産物をもっと広めたい、それには豚足だなと思って現在の会社に転職された池田さん。

都城は全国一の豚の産地で、年間10万本の豚足が出てくる計算になるそうなのですが、下処理に時間がかかり、食べ方がわからないということもあって、あまり利用されていません。

これが売れるようになると農家の収入も上がるので、息子に家業を継げと言えるようになるのではないか、ということで豚足を中心とした商品開発に力を入れているそうで、豚足を使ったメニューのレシピは、今や300に達するそうです。

栗山ノーサンでは、豚足から骨を抜く技術があるとのことで、その模様を動画でも見せていただきました。

豚肉の中でも、ハラミは1頭から200gしか取れず、精肉としてはバラと内臓しか売れないのでウデやカタが余るので困って、生ジャーキーを開発して売り出し中とのこと。

畜産資源の有効利用を図りたいと1人で始めたプロジェクトが、現在は6人体制になっているとおっしゃっていました。

 

椎茸βグルカン豚足コラーゲンバーガー

椎茸βグルカン豚足コラーゲンバーガー

3品目は、「椎茸βグルカン豚足コラーゲンバーガー」。
バーガーですが、なんとバンズの代わりに溶けるチーズを薄く焼いて、焼いた椎茸と煮た豚足を挟んであります。
低糖質なメニュー構成になっているところも、竹井さんのこだわりを感じさせますね。
チーズにはビタミンB6、椎茸にはビタミンCが含まれています。

 

豚足グルタミン炭火焼

豚足グルタミン炭火焼

4品目は、「豚足グルタミン炭火焼」。
柔らかく煮て下処理された豚足を、炭火で焼き上げてあります。
臭みが全くなく、プルプルとした食感で骨離れも良く、旨味も十分でした。
お好みでぽん酢をかけてもまた良し。

 

豚足とゼラチンきくらげ宮崎緑茶漬け

豚足ときくらげの炊き込みご飯のお茶漬け

5品目は、「豚足とゼラチンきくらげ宮崎緑茶漬け」。
豚足ときくらげの炊き込みご飯には刻んだクルミも入っていて、これに三股町産のお茶をかけてお茶漬けにしていただきます。
きくらげにはビタミンC、緑茶にはビタミンB2、クルミにはビタミンEがそれぞれ含まれています。

 

ビタミン日向夏・乳酸ヨーグルトゼリー

日向夏のデザート

最後のデザートは、宮崎を代表する旬の果物・日向夏を使ったデザート。
日向夏にはビタミンC、ヨーグルトにはビタミンB6がそれぞれ含まれています。

最後まで、コラーゲンとそれに合う栄養素の組み合わせにこだわったメニューで、堪能いたしました。

 

豚足王子、歌う!

ウクレレ片手に歌う豚足王子

ランチ会の最後には、ミュージシャンでもある豚足王子が、ウクレレ片手に自作の歌も披露してくれました。

多芸多才な池田さんですが、豚足に懸ける情熱は並大抵ではありません。
日夜こうして全国各地、最近は海外にまで目を向けて、豚足を売りまくる「豚足王子」なのでした。

いかがでしたか?

次回のインナービューティーランチ会は、5月8日(日)に、綾町・早川農苑の早川ゆりさんをゲストに、有機野菜をテーマに開催される予定とのこと。
お楽しみに~!

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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