宮崎の旬を学び味わう - フードアナリスト交流会2017


あんDoプロフィール寄稿者:あんDo

宮崎は食の宝庫、その中でも児湯にはたくさんの美味しいものが溢れている。
その魅力を少しでも知ってもらいたいと日々思う新米フードアナリスト!
料理を作るのも食べるのも好きな髭おやじです。

交流会の模様

フードアナリストの資格を取って1年が経った、あんDoです。

その資格って何?って思った皆さん、フードアナリストとは、一言で言うと「食の情報の専門家」です。
「食の情報」について自らの感性で受信し、必要な情報を収集し、自分なりの価値観で読み解き、発信できる専門家として、一般社団法人 日本フードアナリスト協会が認定する、1級から4級まである資格なのです。

取得者の中には、食品プロデュースやマーケティングに携わったり、フードライターやTV、ラジオで食のプロとして活躍されている方もいらっしゃいます。

そんなフードアナリストの交流会が、3月18日(土)に、カリーノ宮崎地下1階ラディッシュセブン「まんまーる」を会場に開催されました。

交流会で情報交換

今回で3回目となるフードアナリスト交流会は、宮崎県内で活躍するフードアナリスト23名のほか、食に関心のある一般の方も交えて、総勢53名とこれまでで最大の規模で開催されました。

中には、宮崎の食文化を研究するために、ハワイ大学から宮崎大学へ研究員として来られているベンジャミン・シュレーガさんなどの姿もあり、参加者それぞれが、様々に交流を深めていました。

 

春爛漫のみやざき食材を楽しむ夕べ

春爛漫の料理の一部

今回は、様々な企業やフードアナリスト自身が運営する農園などの協賛を得て、「春爛漫のみやざき食材を楽しむ夕べ」と題して、宮崎県産の食材を楽しみながら、食に関する情報交換やフードアナリストの活動を報告する場となりました。

茸蔵さん原木椎茸とれんこんの四川風炒め

たくさんの野菜や日向夏など、持ち込まれた様々な食材を、佐藤友紀店長を始めとするまんまーるのシェフ陣が腕を振るって、色とりどりの見事な料理に仕立てていただきました。

それでは、当日の主な食材と料理をご紹介していきましょう。

 

チョウザメのあぶりカルパッチョ

チョウザメの炙りカルパッチョ

今回、フードアナリストが注目する食材No.1は、シロチョウザメ

築地加代子さん

宮崎のブランド魚を中心に、宮崎獲れの魚を取り扱われている(株)宮崎活魚センター代表の築地加代子さんから協賛いただいたシロチョウザメは、アンチエイジングや疲労回復に役立つとされるカルノシンやコラーゲンを豊富に含み、東京オリンピック・パラリンピックへ向けて、アスリートフードとしても注目を集めています。

この「チョウザメの炙りカルパッチョ 柚子唐辛子ソース」は、軽く周囲を炙って、少し厚めに引かれて皿に並べられたチョウザメの身に、柚子とうがらしの入ったソースが回しかけられた一品。

思いの外しっかりとした歯応えの白身は、噛みしめると淡白な中に上品な甘みを持ち、それをピリッとしたソースが一層引き立てます。

チョウザメと紅芯大根の金柑生姜ソース

シロチョウザメを使った料理がもう一品。
こちらは、「チョウザメと紅芯大根の金柑生姜ソース」
鬼塚さんの育てた紅芯大根の薄切りに包まれたシロチョウザメの身には、金柑と生姜の入ったソースがかけられ、図師農園産のきゅうりの花が美しく飾られています。
食べるのがもったいなくなるような、美しくも美味しい一品でした。

 

豚足炭火焼き

豚足炭火焼き

続いての注目食材は、豚足王子こと池田吉啓さんが在籍する(有)栗山ノーサンから協賛いただいた「やわらかひとくち豚足」

池田吉啓さん

丁寧に処理されて臭みも全く無い「やわらかひとくち豚足」は、シンプルに炭火焼きにしてぽん酢で。
プルプルとまさにコラーゲンの塊、アンチエイジングの味方!

 

春の野菜スティックと早川農苑のねぎソース

春の野菜スティック

石神さんの菜の花や鬼塚さんの紅芯大根、綾・早川農苑のニンジンなど、季節の野菜で美しく飾られた野菜スティック。

早川ゆりさん

綾・早川農苑の早川ゆりさんから提供された、完全無農薬・有機栽培で採れたて旬のニンジンなどの入った野菜スティックには、同農苑が新しく開発中のネギソースをつけていただきます。

早川農苑のネギソース

有機栽培のネギを贅沢にこれでもかと使い、オリーブオイル、塩など厳選された材料で作られたネギソースは、ネギの甘みと旨味がまろやかにまとまり、タルタルソース代わりにフライを食べる際に使っても美味しいのではないかと思いました。

この他、(株)バブターズの後藤ユミ子さんから提供いただいた、都城盆地で育った農薬・化学肥料を使わない自然栽培のエシャレットやケール、図師農園の図師利子さんから提供いただいたオリジナルブランド「きゅうりの妖精」とトマト、日南市の酒井さんが育てる日南赤豚茸蔵の黒木さんが育てる原木椎茸、新富町の有機栽培で緑茶を作っているもりもっ茶のパンとマフィンなどなど、紹介しきれないほどたくさんの県産品の食材を使った料理が並びました。

 

フードアナリストの活動報告

お土産研究部Webサイト

今回の交流会を主催した「宮崎フードアナリスト委員会」には、この時点で2つの部活動がありました。

一つは、みやざきお土産研究部(佐藤謡子部長)。

残念ながらこの日は、部長の佐藤さんと副部長の藤木愛子さんは欠席。
しかし、宮崎県内のチーズ饅頭100種類以上を食べ比べ、いろいろな角度から分析してブログで発信するなど、その活動は注目に値します。
このところ活動は停滞中ですが、2017年度も存続が決まったので、引き続き、宮崎のお土産についての研究と情報発信を期待しています。

企画学習部 米永部長

もうひとつの部活動は、企画学習部(米永左衣子部長)。

企画学習部の例会

フードアナリストとしてのスキルを高めるため、毎月1回、4級教本の中から自分でテーマを決め、研究して相互にプレゼンする活動を行なっています。
今後は、学習の成果を活かし、食に関するイベントも企画していきたいと目標を高く持っています。

 

さよなら、本橋先生

本橋さん(左)と米永さん(右)

協賛企業からの提供品のプレゼント抽選が行われた後、交流会の最後に、これまで宮崎のフードアナリストを養成し、リードしていただき、この交流会を最後に宮崎を離れられる本橋美代子さん(写真左)に、記念品の贈呈が行われました。

1級フードアナリストの資格を持ち、(一社)フードアナリスト協会の認定講師でもある本橋さんは、食品開発のアドバイザーや、TVでのコメンテーターとして活躍されてこられましたので、ご存知の方も多いかと思います。

本橋さんの講師としての指導や活動のおかげで、現在では、100名以上の方がフードアナリストとの資格を取得するまでになりました。

その本橋さんが宮崎を離れられるのは大きな損失ですが、そのことで宮崎フードアナリスト委員会が衰退したと言われることの無いよう、私たちもこれからもっと頑張らなければなりません。

本橋さんからは、
「これからは、宮崎と関東や他の地域とを結ぶ架け橋となって、宮崎のフードアナリスト委員会が、宮崎の人と豊かな食を表舞台に引き上げる一助になるよう努力します。」
という言葉をいただきましたので、これからは、宮崎と他の地域を結ぶアンバサダーとしてよろしくお願いします。

 

あなたもフードアナリストに!

フードアナリスト紹介パンフレット

これまで宮崎でフードアナリストの講座を開催されていた本橋さんの離県によって、宮崎での資格取得の道が狭くなってしまいましたが、ご安心ください!
6月に本橋さんをお招きして、4級講座の開催が決定しました!

宮崎に居ながら資格を取得できる機会は、これからもなかなか無いと思いますので、興味のある方は、下記のFacebookページの申込先からご登録ください。

 

【フードアナリスト4級養成講座@大盛うどん】
日時:2017(平成29)年6月24日(土) 9:30~18:30
場所:大盛うどん 2階 多目的スペース
宮崎市江平1丁目5-60
講師:本橋美代子((社)日本フードアナリスト協会 認定講師)
主催:Mio-ne企画
受講料:41,040円(税込)
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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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