移動シアターで寛ぎと感動を! 東京生まれの25歳が宮崎で目指す夢-足立勇馬さん


カリーノ屋上での上映

映画を見る頻度は2、3ヶ月に1度、これまで見た中で好きな映画は「スワロウテイル」「プラダを着た悪魔」「君の名は」のさこっちです。

「映画を見る=映画館」って固定観念が結構昔からあったんですが、近年では映画館というハコの中だけではなくて、例えば商店街や広い駐車場など屋外で上映される機会も増えているようです。

屋外で映画を見るってなかなか日常では味わえないですし、空の色や風の温度、匂いなんかも含めて、そこは映画館とは違った特別な空間になりますよね。

そんな特別な空間づくりを宮崎を拠点に展開しているひとりの若者に出会ったので、お話を伺いました。

 

若干25歳の移動シアター館長:足立勇馬さん

足立勇馬さん

彼の名前は、足立勇馬さん。

バルーン型スクリーンという特殊な機材やプロジェクターなどを軽トラに積んで全国津々浦々を回る、移動シアター「Journey Screen」の館長。

東京都生まれの25歳です。

 

日本一周の旅の途中で宮崎に魅了され移住

フィールドでの上映

さこっち:なぜ、ここ宮崎で活動されているのですか?

足立:大学2年生の頃、約3ヶ月かけてヒッチハイクで日本一周しました。また、3年生の頃には、ヒッチハイクで台湾、カンボジア、ウズベキスタンなどの国々を訪れました。そういった中で様々な人々と出会い、人の温かさに触れたことが僕の活動の原点となっています。

日本一周で訪れた地域にはそれぞれの特色があったんですが、宮崎は、人との距離感、海の雰囲気、そして美味しくて新鮮な食べ物がすごく良かった。特に日南海岸の開放感は印象に凄く残りました。
直感で、将来宮崎に住みたいと思うようになりました。

 

ホテルマンから移動シアターへ

ビーチでの上映

さこ:大学卒業後は、念願でもあった宮崎市青島にあるホテルに就職したとのことですが、1年ほど勤められた頃、さらにやりたいことが見つかったそうですね。

足立:ある日、本屋で移動式映画館に関するページを見た時、ビビッときました。

そこには、開放的な空間の中で、大人はお酒を嗜みながら、子ども達はワイワイにぎやかな雰囲気で、みんな一緒に映画を楽しんでいる様子が目に飛び込んできました。映画館では絶対にできない雰囲気に魅了されたことや、こんな風にくつろいで楽しんで人とのつながりができるような場を作りたいという思いから、どこでも上映できる移動シアターをやりたい!と思いました。

バルーン型スクリーン

さこ:その日から一気に火がついて、まず野外上映用のスクリーンを購入しようと決心したとか。

足立:やると決めたら猪突猛進。SNSでも、今後の事業展開などを宣言して、ある意味自分を追い込みました。そして一生懸命に働き、節約しながら毎月10万円貯金して、ようやく1人で設営や持ち運びもできる50万円ほどのスクリーンを購入することができました。

しかし、映画を上映するには、他にもプロジェクターや音響機材、発電機、装飾品などが必要でした。さらに、映画の知識もあまりなく、上映にあたって著作権や放映権、使用料の支払いなど様々な課題がありました。

 

クラウド・ファンディングにチャレンジ

ビルの屋上での上映

さこ:独学で勉強して課題をクリアしていくとともに、様々な人達からの支援を受けながら、“足立版移動シアター”が完成したのですね。

足立:あの頃の僕には、スクリーンを購入するのが精一杯。一旦東京に戻り、どうすれば上映できるかを必死に考えました。そういった中で、SNSで宣言したこともあってか、応援してくださる方がたくさんいらっしゃいました。

そこで、不足する分はクラウドファンディングで支援を募って、ぜひ多くの人に移動シアターを見てもらいたいとチャレンジしました。
その結果、40日間で50万9千円もの支援があり、移動シアターをスタートさせることができたんです。さらに、クラウドファンディングで周知されたこともあり、全国から依頼が飛び込んできました。

2017(平成29)年には、東京都内をはじめ、名古屋、横浜、宮崎、鹿児島などから依頼があり、移動シアターを展開してきました。
徐々に宮崎での仕事が増えていったこともあり、2018(平成30)年からは大好きな宮崎に再移住。これまで、全国で40回以上も上映してきて、その内約7割がリピーターになっていただきました。
中でも、僕が好きな海のそば、青島ビーチパークや、青島近くのビル屋上での上映は特に感慨深いものがありました。

 

利用シーンに合わせて様々な使い方が可能

海の見える屋上の夕暮れ

さこ:星空、潮風、波の音。それらも相まって、感動的な非日常が作り上げられるというわけですね。
映画館で見るのと、海や山などの自然の中で一体的に見るのとでは、違った印象や感想を持つかもしれませんね。

映画音楽に加えて、自然に聞こえてくる波の音や潮の香り、そしてちょっとしたお酒も、一種のスパイスとして映画に花を添えてくれるかも。
映画の楽しみ方は人それぞれですが、移動シアターの醍醐味をどんなシーンで利用してほしいですか?

足立:移動シアターは、上映会はもちろんのこと、運搬や設営の手軽さがウリなので、例えばトークイベント、音楽イベント、ホームパーティ、ビデオレター、ゲーム大会などにも利用できます。
さらには、サプライズでプロポーズなどにも使えるかも。シーンや予算規模など、ご要望に応じて検討できますし、機材のレンタルもやっていますので、まずはご相談ください。

さこ:使い方や大まかな予算規模などは、足立さんのnoteから確認できるので参考にしてください。

 

「人が繋がる場づくりがしたい」

足立勇馬さん

さこ:最後に、足立さんの夢とは?

足立:みんながくつろいで楽しんで人との繋がりができるような場づくりがしたい。これは変わらない夢で、その手段として移動シアターを展開しています。
元々ホテルマンだったこともありますが、将来的には、串間市のタギリホテルや青島のビーチパークのように、水辺の近くで開放感のあるいい雰囲気で、宿泊できたり、気軽に集まってくつろいだり遊べたりする場を提供できたらと考えています。

そのためにも、ここ宮崎を拠点に、移動シアターを通してもっと多くの人と繋がって、多くの経験を積んでいきたいと思います。

若干25歳にしてここまでの行動力には驚かされました。
何より、宮崎が好きだということがひしひしと伝わってきました。
足立さんの今後に乞うご期待です!

 

さこっちプロフィール寄稿者:さこっち

宮崎の音楽・食・人が大好き。
ピーマン、キュウリ、タマネギなど、宮崎特産の野菜が苦手という斜め上をいくライター。
現在は、宮崎の魅力を発信し、他県から移住してもらえるよう取り組んでいる。

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この記事を書いた人

県内各地に散らばる寄稿者用の統一アカウントです。
宮崎県内の地元の人だからこそ知っているおすすめの「グルメ」「観光」情報を軸に、地域の安全安心につながる情報の提供にも取り組んでいきます。

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