話題のシェアサイクルって実のところどうなの? - 宮交PiPPA


宮崎駅東口ポート

時々週末チャリダーDiceです。普段乗っているのは、もう10年物になるクロスバイクです。

先日のこと、高鍋で仕事していて、宮崎県庁まで行かなきゃいけない用事ができたので、JR日豊本線で宮崎駅まで向かいました。
そこから宮崎県庁まで約1.3km。歩いても良い距離なのですが、約束の時間まであまり余裕が無くて、バスに乗るのもタイミングが悪く、タクシーなんて贅沢もできないという状況で思いついたのが、今年の7月24日にサービス開始された「宮交PiPPA(みやこうピッパ)」

宮崎交通株式会社が事業主体となって開始されたシェアサイクルのサービスで、宮崎駅東口に「ポート」と呼ばれる専用駐輪場があり、宮崎県庁8号館前にも「ポート」があるのです。
これなら、10分もかからずに宮崎駅から県庁まで行けちゃいます。

 

ママチャリタイプのPiPPA

宮交PiPPAの自転車

早速、宮崎駅東口の北側にある「ポート」へ向かうと、白い車体に黒いサドルのママチャリタイプの自転車が並んでいました。

かご

荷台はありませんが、ハンドルの前には、ちょっと浅めですが丈夫なかごも付いてます。
この日はカバンを持っていたのですが、問題無く積めました。

 

スマホを使って解錠

錠と受信装置

普通のママチャリ同様、後輪のサドルの下に錠がありますが、鍵は付いておらず、代わりにQRコードの貼られた黒く四角い箱が錠と一体となっていて、解錠するには専用アプリを入れたスマホが必要になります。

スマホアプリ

実は、サービス開始のニュースを聞いた直後に、いつか使うかもアプリをインストールしておいたので、慌てる必要はありませんでした。

まだアプリを持っていない方は、こちらのリンクから入手して、まずは会員情報登録してください。

AppStoreからダウンロードGoogle Playから入手

会員情報登録まで終わったら、利用料をチャージしておく必要があります。
「宮交PiPPA」は、今のところ一時利用が30分ごと100円(税別)なので、108円チャージすれば、とりあえずOKです。

頻繁に利用する方は、月額利用の方がお得かもしれません。
月額利用のプランは、1,500円/1ヶ月、6,000円/6ヶ月、10,000円/12ヶ月(いずれも税別)という体系になっていて、1回の利用時間(一時駐輪した時間を含む)が30分以内であれば、何回でも無料で利用できます(30分超えるとチャージ残高から引かれます)。

使い方

アプリの操作やPiPPAの利用方法の詳細については、こちらのページを参照してください。
PiPPA/ご利用方法

 

宮崎発の新技術が搭載された自転車

FreePower

「宮交PiPPA」に使われている自転車には、宮崎のベンチャー企業(株)FREE POWER(浜元陽一郎社長)が開発したFREEPOWER FG-1という特殊シリコーンが内蔵されたギアがクランクに組み込まれています。

FreePower FG-1の仕組み
画像出典:(株)FREE POWER Webサイト

このギアがかなりの優れもので、ペダルを踏み込む力の一部を内蔵された特殊シリコーンに貯め、その反発力を利用することで、電動アシスト自転車のように、軽い力でペダルを回すことができるのです。

実際に乗ってみると、最初は普段乗っているクロスバイクと少し異なる感覚でしたが、それもすぐに慣れて、確かに軽くペダルを漕げる気がします。
今回は平坦で短い行程だったので、あまりそのメリットを感じられませんでしたが、坂道での実力を試してみたくなりました。

エコで快適な夢の技術が搭載されたFREEPOWER FG-1の効果を体感するためだけでも、一度はこの宮交PiPPAに乗ってみる価値があると思います。

 

みやざき物産館KONNE前に到着

みやざき物産館KONNE前

FREEPOWER FG-1のおかげですいすいとペダルを回して、10分もかからずに、目的地の宮崎県庁8号館1階にある「みやざき物産館KONNE」前のポートに到着しました。

ポートに自転車を停めて、手動で施錠し、スマホのアプリで「利用終了」をタップすると、課金が行われて、自転車の返却が完了します。

これまでのレンタサイクルと違って、借りたところに返す必要がなく、あちこちにあるポートに乗り捨てでOKなので、ちょこちょこと移動する際に利用するにはかなり便利です。

一番便利ではないかと思うのは、宮崎市以外の人がJRで宮崎駅に着いて、ニシタチまで飲みに行ったり買い物に行ったりする足として使うというシーンですね。

この記事の執筆時点で、宮崎市内のポートの数は、橘通周辺の市街地を中心に15ヶ所。
宮崎市民プラザ、宮崎観光ホテルのほか、イオンモール宮崎や宮交シティにも設置されていますので、けっこうあちこちに足を伸ばせます。

今後、ポートの数とエリアは拡大されていく予定みたいですが、できればJR九州さんともコラボしていただいて、主要駅に宮交PiPPAの自転車が置かれると、観光や日常の足としても期待できるので、今後の展開に期待したいと思います。

 

東京や京都市でも使えます

PiPPA Webサイト
画像出典:PiPPA Webサイト

「PiPPA」は、もともと株式会社オーシャンブルースマートによって東京でサービスが開始され、現在は、京都市と宮崎でもサービスを展開されています。

スマホに入れたアプリは共通ですので、東京や京都でもそのまま使うことができます。
ということは、宮崎の人が東京や京都に観光や仕事で行った時にも、逆に東京や京都の人が宮崎に来られた時にも、同じようにシェアサイクルをつかうことができます。

ただし、FREEPOWER FG-1搭載の自転車に乗れるのは、今のところ宮崎だけです。

県内でのポートの拡大とともに、県外でのエリア拡大と、魔法のギアの普及にも期待したいですね。

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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